株で負ける確率(失敗する確率)
株式投資で資産を形成する事は、個人的に恐らく正しい事だと思うのですが、逆に株で負ける確率、即ち株で損をする確率って一体どれくらいなのでしょうか?
パチンコくらい?競馬くらい?・・・気になりませんか?
まずは株式投資で負ける確率を考える前に、負ける状況とはどんな場合かを整理しておきましょう。
株に於いての負け
- 購入した株が倒産、上場廃止になった時。
- 購入した株が、購入時よりも値下がり、売却した時。
上記2パターンです。
これ以外には在りません。
信用取引を用いて空売りをしたケースでは、逆日歩と呼ばれる賃料のような物を取られたりするケースもありますが、一般的に株式投資と呼ばれる「株を買う」に於いては上記2パターンしかありません。
「1」の倒産は解りやすいですよね。そのままの意味で、価値が0になります。
所謂持ってる株券が紙切れになるってやつです。最近では、「株券電子化」(株券ペーパーレス化)が進み、記念の紙すら残りませんが・・・。
上場廃止というのは、その会社が債務超過に陥ったり、粉飾決算を行って怒られたり等々、それによって東証が市場の売買対象から外す事です。
この場合も株主が責任を蒙ります。(価値が0になる。)
「2」もそれほど難しい理屈ではないかと思います。
500円で買った株が次の日に確認したら490円だったみたいなパターン。
ただし、株は売却した時点で損益が発生するので、厳密に言えばこの時点ではまだ負けていません。
明後日には510円になってるかもしれませんから。
つまり発想の転換をすると、
「上場廃止にならない事を前提にした場合、売らなきゃ100%負けない。」
という事。
「流石にその理屈はどーよ・・・。」
はい、当然その理屈は通りませんよね。
資金を拘束されている以上、事実上負けですから。
でも株は基本的に価値が上がる物なので、間違いでもないと思うんですけどね。
株価が上がる理屈
自販機のジュースが100円→110円→120円→130円と上がると、それ以外の物も当然値上がっている訳です。株の価値もしかり。
裏を返すと貨幣価値が下がっているから物価(株価)は上がるのです。
1968年(50年前)の大卒初任給は3万600円らしいです。
つまりひとつき20日(当時は土曜日休みとか無いか?)1日8時間働くとして、大卒の若者の1時間の労働力が、時給200円ないレベルだった訳ですね・・・。
とても貨幣の価値が高かったと考えられます。
今でこそ20万円そこそこで安定しているとの事らしいですが、今後はインフレが加速する事も懸念されるし、そうなると今から50年後の大卒初任給がいくらになっているかは定かではありません・・・。
株価が上下する要因
株が上がるか下がるかは、様々な要因で決まります。
まず、基本のベースとなるおおよその値に、事業内容だったり、事業方針、役員人事、世界情勢、物や貨幣の相場、将来性・・・。正直、全てを把握するなんて不可能ですが、それらを加味して価値を決めています。
ここで一つ問題です。
「テレホンカード(1000円分)、クオカード(1000円分)、10ドル(1ドル100円)」
それぞれに値段を付けてみて下さい。
私が付けるとすれば「100円、990円、1000円」とかでしょうか。
皆さんはどうですか?
皆さんが付けた値段を、全員分集めてこういう表のような物を作ります。
(クオカードを例として考えてみましょう。)
※数字は適当です。
真ん中の黒い数字が値段。
左の青い数字がこの値段なら売っても良いよって枚数。
右の赤い数字がこの値段なら買っても良いよって枚数です。
私の場合、コンビニでの買い物はかなり多いので、990円で1000円分のクオカードを売って貰えるなら喜んで買います。それこそ100枚でも欲しいです。
つまりこの場合、私は990円で100枚分の注文を出すと、985円で100枚買える訳ですね。
でも、テレホンカードは実際100円でも要りません。
理由は大体解りますよね。(笑)
でももし、仮に携帯電話の電波が人体に悪影響を与える事が医学的に証明されたなどして、一般人が携帯電話を持つことを禁止されたとしたら・・・。
テレホンカードの値段は100円や200円では効かなくなる訳です。
株式も同じような感覚で値段(株価)が決まります。
世界中にいる何千万人という人間が、様々な要因を加味して値段を付けています。
例えば、「新聞」に関係する銘柄と「ネットニュース」に関係する銘柄。
どちらが買いだと思いますか?
期待値だけで言えば、同じになります。
というよりは同じになるように値段が付けられているはずです。
恐らく多くの人が紙媒体は淘汰され、ネットビジネス主体の世の中になると考えるでしょう。ですが、それすらも織り込まれ株価に反映されている訳です。
では負けない為にどうするか
上記では期待値は同じと言いましたが、実際は同じではありません。
仕手、マネーゲーム、踏み上げ・・・現実的でない数字が付いている銘柄は少なくありません。
負けない為に絶対必要な事は「買おうとしている株が現実的な値段かどうか知る事」
これに尽きると思います。メッチャ美味いスナック菓子1袋に5000円10000円、ライブチケット一枚に20万30万ついてるのがおかしいと解りさえすれば、それほど負ける事は無いはずなのです。
本当に基礎中の基礎知識だけでも、買おうとしている銘柄が現実的な値段なのか知る事は可能です。
それが出来るようになったら次は自分の欲の制御。(私はこれが出来ない・・・。)
長くなってしまったので続きや基礎知識等は需要があれば、また書きますね。
もし最後まで読んでくれた方がいたら感謝致します。ありがとう。
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